クラッチダイオード交換(メインハーネス電装系修理完了)

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昔のバイクには、メインハーネスの途中に小さな黒いパーツがついていることがあります。クラッチダイオードと言って、クラッチスイッチとニュートラルスイッチの間にはさまって、クラッチを切るか、ニュートラルに入っている時だけ、セルモーターが回るようにするための回路の一部をなしています。これが断線するとニュートラルでセルが回らなくなり、短絡するとクラッチを切るたびにニュートラルランプが点くようになります。今回のトラブルは断線型。

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VTだとこの白いプラスチックの爪のところにひっそりはまっています。電気系統をチェックしていた時に、マグネチックスイッチとアースの間に1000〜1400kΩくらいの抵抗があり、このダイオードの存在に気づきました。これが断線すると、ニュートラルに入っていても素子が抵抗となり、マグネチックスイッチに電流が流れなくなり、セルモーターが回らなくなります。はずしてみると、完全には断線しておらず順方向で870kΩの抵抗がありました。

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もうひとつの抵抗の原因が、ボディーアースにありました。VTはこの一点にアース線が集中しています。ビスが真っ黒に汚れてワッシャーも入っておらず、これではアース不良を起こしても不思議ではありません。新品のスプリングワッシャーとビスに交換です。

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いつものバイク屋さんに行ってクラッチダイオードの在庫を調べてもらったら、まだ鈴鹿に79個残っているとのことで、早速注文しました。2日で到着。新しいパーツの順方向抵抗を測ったら800kΩくらいあります。古いのとあまり変わらず一瞬冤罪だったかなと思いましたが、はめ込んでみるとニュートラルで確実にエンジンがかかるように!わずか70kΩの改善ではありますが、新品パーツは安心感が違います。古い方は、劣化して電磁石を駆動するだけの電流を流せなくなっていたのかもしれません。でも古いのも一応とっておく貧乏性。

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先に交換したレギュレータもちゃんと仕事をしていて、ヘッドライトオフだと13.7〜14.1V。エンジンの回転数を上げても以前のように15Vまで上がることはなく、抑制がきっちり効いています。ウインカーやブレーキランプをつけてもびくともしない。LEDプロジェクターランプ(片目になってるけど)を点けても大丈夫。23W球の時代は警告がピーピー鳴ってたのがウソのよう。LED化の効果をようやく実感できました。

なぜかエンジン回転数を上げると電圧が少し下がり、アイドリング回転数付近で最高電圧を示すのは、そういう仕様ということにしておこう。あと、低回転でもジェネレーターがちゃんと仕事するようになったせいか、アイドリングが少し下がったのを修正し、ついでに同調も確認し、アイドリング状態で安定して14Vを供給するように調整しました。

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ヘッドライトを点けた状態でも、アイドリングで12Vをキープできますが、回転を上げても12.5Vくらいまでしか上がりません。できたら13Vは欲しいところ。古い250ccバイクの発電性能限界ということで、夜間の長距離走行は控えるしかないですね。とりあえず近所を50kmほど走ってきましたが、特にトラブルは感じられませんでした。途中の道の駅で、SDRのお兄さんとポンコツ談義をひとしきり。

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(その後、バッテリー端子に直接テスターをあてて測定したところ、静止時電圧12.85V。アイドリング時14.45V。ヘッドライト点灯時は、アイドリングで12.8V、回転上昇時には13V以上あることが確認できました。これなら夜間走行でも問題ありません。メーターに貼り付けた電圧計は左ウインカー裏のコネクタから取っているので、スイッチやコネクタでの電圧低下が0.4〜0.8V程度あるようです。追加の電装系はバッテリーから独立したハーネスを引き直して、リレー制御したほうが良さそうです。)

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トンネルを走りながらライトをつけたとき、手元の電圧計が12Vくらいまで低下して不安になったため、もう一度計測してみました。ライトオンで、アイドリング時と2000rpm時の電圧です。バッテリー電圧は正常ですね。さらに念のため、メインヒューズのところに電流計をはさみこんで、レギュレータからの電流の出入りを計測したところ、ライトオフならアイドリング時には0.3〜1.5Aくらいで充電してました。回転を上げてもマイナスにはならなかったです。

ライトをつけるとマイナスとプラスを行ったり来たり(充電したり放電したり)しますが、回転を少し上げるとプラスで安定します。電圧が最高値を示すのは1300rpmくらいです。しかし3000rpmまで上げると、電圧が下がってきて、これが走行時の電圧低下と関係あるような気がします。放電状態でずっと走り続けたらやばいですが、3000rpmでも、電圧は13.3Vをキープできているので、いきなりバッテリーが上がることはないだろうと思ってます。もしやばくなってもLEDプロジェクターで充分走れますしね。


今回のトラブルは、キーシリンダー、クラッチダイオード、レギュレータ、バッテリー、ボディーアースと複数のパーツのトラブルが重なって起きていて難儀しました。電装系はお互いに補い合ってなんとか持ちこたえてたりするからややこしい。これらのトラブルがウインカーとテールランプのLED化で一気に吹き出した感じです。エンジンがまったくかからなくなった時には、もうダメかもわからんねと思いました。こうやって再び一緒に走れるようになる日が戻ってくるとは、感無量です。

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もし治らなかったら、遺影にしようと思って用意した写真を2枚。来年もぼっち花見しよーな。
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Author:habingovt
バイク(RZ250R&SDR)をおりて二十余年。仕事で体調を崩したときに、ともだちからVT250Fというバイクを譲り受けました。4半世紀を生き抜いてきたバイクにまたがり、ふたたび走り始めたら、なんだかだんだん楽しくなって、バイクも自分も元気になってきました。目標は、また北海道を自由に走り回ること。いつ倒れるかも分かりませんが、生暖かい目で見守ってやってください。

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